iPhone5
米CNBCが作成したグラフを見ると判りやすい。2007年のiPhoneの際に100ドル。その後はリーマンショックを経て、一旦は勢いが止まったものの、2009年にiPadが出て200ドル。010年にiPhone4、iPad2で市場での地位を不動のものとして、300ドルに到達。翌2011年には創業者スティーブ・ジョブズ氏を失ったものの、遺作とも言えるiPhone4Sで400ドルに。
ここからはもはや神格化された感もあり、8月には600ドルを超えてしまった。そうして、現在の時価総額が過去の上場企業の最高額という名誉まで手に入れた。
それで今後だが、「熱心なiPhone4Sユーザーでも、買い替えを検討せざるを得ない」という評価が出た。
これは、新しく発表されたアップルのiPhone5について、米国で社会的影響力が高い消費者専門誌「コンシューマーリポーツ」の評価だ。また、最も大胆な変革をしたモデルとも評しており、注目される。
ただ、一方で技術的なイノベーションがなく、「5」の性能についても驚くほどのものはなかった。
米WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」は、「iPhoneの販売押し上げにつながるような新規のキャリアが乏しくなりつつある。iPhone5は、販売が市場を圧倒する最後の機種になるかもしれない」とする。
9月中に1200万台売れるとの観測もあり、また業績を最も左右する年末商戦が控える。まずは節目の1株=700ドルは近いが、今後どこまで伸びるか。