「ネトゲ廃人」が資産3.6億円の実業家に

 一度ネットゲームにはまれば、何日も、いく晩も遊び続けてしまう。普通、こういった類いの人間のこころざしは、ゲームに埋もれ、大成しないように思われる。

小学生時代からとにかくゲーム


朱学宝(しゅがくほう)氏(ブログより)
 中国・武漢にも、ネットゲームの虫がいた。小学生の頃からゲームに夢中になり、親かもらったわずかな小遣いもすべて、ネットカフェ代金に使い果たしていた。多いときには、3日3晩連続で遊び続けた事もある。

 驚くべき事は、そんな彼が、2年前には3000万元(約3億6000万円)の資産を築き上げ、“遊びながら”中国大学生創業富豪ランキングに名を連ねた事だ。現在経営するネットゲーム会社は勢いに乗っていて、上場も検討中だ。

 彼の名前は朱学宝(しゅがくほう)。武漢超玩在線科技有限公司の社長であり、一人のネットゲーム愛好者だ。

 中国・南方ネットによると、今からさかのぼる事12年前、2000年の冬。彼は小学生の時と変わらず、ネットゲームに夢中だった。彼は既に大学2年生になっていた。

 当時、中国で最も人気のあるネットゲームはCS。ネット上でユーザー同士が交流できる形になっていたが、ここで幾人かの友人が“武漢CSネット連盟”を立ち上げたという。

 場所探しの際に、あるネットカフェの社長が、無料で使用許可を出したというのだ。朱さんはこの時に、ビジネスの種となるアイディアの一つを掴んだ。つまり、ネットゲーム大会を組織することは、大きなビジネスチャンスかもしれないということだ。

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