「ネトゲ廃人」が資産3.6億円の実業家に

国産のネトゲ開発へ

 朱さんはネットゲーム大会を開催する会社を設立。2005年に上海で開催した全国電子競技大会で、朱さんは300万元(約3600万円)の賛助金を集め、最終的に100万元(約1200万円)を稼ぎだしたのだった。

 2008年のリーマンショック時には、今度は国産のネットゲームを作る事を思いついたそうだ。

 こうして朱さんは、留学帰りの昔のCS仲間と一緒に新しいネットゲームの会社を創業。2010年6月に初めて新製品を発表した。このネットゲームは、数十万人のユーザーを引きつけ、会社の利益は毎月1000万元以上(1億2000万円)に膨れ上がった。

 10年末に、朱さんは1500万元(18億円)を投資し、規模を拡大。超玩公司のネットゲーム開発スピードは、一般企業の5倍だ。

 朱さんも数多くのメディアに登場し、自らの考えを語る場が増えてきた。主だったものは「ネットゲームは人をだめにする事もある」「害のないゲームを作ることが責任」というものだ。

 「2011年中国ネットゲーム市場年度報告」によると、ネットゲームの市場規模は468.5億元(5700億円)。利用者数は1.6億人とされる。元「ネトゲ廃人」の予備軍は、この有望分野で瞬く間に成功を手にしたのだった。

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