朝夕、ちょっぴり肌寒さを感じる今日このごろ。気分は炎天下のBBQや、枝豆片手のビアガーデンではなく、しっとりと男女の仲を深められる、そんな一軒を求めはじめる。となればイチオシなのが、このお店。昭和38年に創業した、新橋の鮎専門店「鮎正」である。
鮎の意外性
第1には意外性。たとえば、レストランに通い慣れた女性を誘うのにも「落ち鮎(秋の鮎)を食べに行こう!」などとアプローチすれば、いかにもツウっぽい風情が漂って、非常によろしい。万人がこぞって鮎を求める「走り」(初物が高値で出回るころ)や「旬」をハズし、過ぎゆく季節を惜しむように「名残り」(シーズンもそろそろ終わりのころ)の食材にスポットを当てるあたりも、オトナな感じ。
子うるか