日本の富裕層人口4.8%増の182万人に

 仏調査会社のキャップジェミニが発表した「2012アジア太平洋地域の資産状況」で、2011年の日本の富裕層人口は対前年比4.8%増の182万人となったことがわかった。依然としてアジア全体の約340万人の中では最も割合が高かった。また、アジア太平洋地域の富裕層人口が北米を初めて超えた。

 報告書によると、アジア太平洋地域の投資可能な資産(自宅、耐久消費財、美術品などコレクションを含まないもの)が100万ドル以上の人口で、2011年に約340万人に達した。

 日本はアジアでも最も割合が高く、対前年比4.8%増の182万人となった。また、アジア2位の中国は09~10年の伸び率12.0%から5.2%に半減したが、プラス圏を維持した。

 その一方で、豪、韓国、インド、シンガポール、台湾、香港などは前年の二桁成長から、マイナスに転じている。ただ、タイは前年に続いて12.8%と2桁を維持。インドネシアも23.8%から8.2%と3分の1となったが、プラスにとどまっている。

 資産総額では、日本が同2.3%増の4兆2310億ドル、中国は同1.8%増の2兆7060億ドルだった。

 景気後退で市場も不安定だったこともあり、他のアジア諸国が資産を減らす中で、日本は富裕層人口が増加している。


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