日立が数億年データ保存可能な技術を開発

 日立製作所は24日、石英ガラスの中に、数億年のデータ保存に有効な容量のデータを記録/再生する技術を開発したと発表した。

 これは、京都大学工学部の三浦清貴研究室と共同で開発したもので、データの記録にはレーザーを使用し、再生には光学顕微鏡を使用。この技術は、レーザーの焦点位置を変えることによって石英ガラス内部に多層の記録層を作製することから、高い記録密度を得ることができる。

 1000℃で2時間加熱する高温劣化加速試験を行った結果、劣化無くデータを再生できることが確認されるなど、数億年以上にわたるデータの長期保存が可能であることを示すこともわかった。

 今後の歴史上重要な文化遺産や公文書、個人が後世に残したいデータなどの新たな長期保存技術として期待される。

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