ゴミ屋敷化するのは8割が女性という衝撃

 ゆかしメディアをご覧の読者は、投資用不動産を所有している方も多いだろう。自分の所有している物件が、「ゴミ屋敷化」してしまったら……? 何より恐いのは価値が下がってしまうこと。だが、ゴミ屋敷化する可能性は実はかなり高い割合で存在する。ゴミ屋敷の現場レポートと合わせて、どういう入居者がゴミ屋敷にしやすいのかを検証した。

全体の1割がゴミ屋敷化?


実際のゴミ屋敷掃除の現場
 そこで今回、江戸川区にある代行サービス業の『孫の手』社長の佐々木久史さんに話を聞いた。その孫の手にかなり頻繁に持ちこまれる仕事が「ゴミ屋敷」の片付け。件数は年間約200件。全国規模だと相当な数が発生していると考えられる。

 「今まで相当数のゴミ屋敷を片付けてきましたが、実感として、全物件の1割はゴミ屋敷化している気がしますね」

 1割とは驚くべき数字だがさて、一口にゴミ屋敷といっても、大きく2系統に分かれる。まずは家具や家電、洋服などとにかくモノがいっぱいあるケース。これも「ゴミ屋敷」「汚部屋(おへや)」に分類される。そしてこれは、「倉庫系」と呼ばれている。

 対して、本当のゴミ。つまり「お菓子や弁当の空き容器+食べ残し」や「カップラーメン汁&麺ごと長期間放置」、髪の毛やら使用済み生理用品、ペットの糞、と書くのもおぞましいゴミの数々が埋もれている部屋が「有機系」。

 2種類のゴミ屋敷に、それぞれ名前をつけて、区別しているそうだ。「ちなみに、ゴミは『コンビニ系』が多いですね」と佐々木さん。

 コンビニ系とは「ペットボトル(飲み残しが入っていることもある)」「お弁当やお菓子の容器」「インスタント食品のゴミ」などのこと。そして肝心の“お掃除の大変さ”はというと、もちろん「有機系」のほうが断然凄まじいのである。

 見た目は同じだが、あるものを単純にどんどん捨てていけばいい「倉庫系」に対し、「有機系」は様々なトラップが仕掛けられている。

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