イタリア南部アルベロベッロには、トゥルッリとよばれるとんがり屋根の家が残っています。
ローマ空港から直行便で、玄関口のバーリまで70分。バーリからはこの赤い列車に乗ってアルベロベッロに向かいます。いかにもイタリア・デザインの精悍な列車ですが、走る線路が単線なのが残念です。途中で対向列車待ちの停車が何回もありました。
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それでも1時間30分でアルベロベッロに到着、市役所かと思うような建物ですが、これがアルベロベッロ駅です。
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駅から地図を頼りに旧市街に向かいます。通りを歩くこと10分程で、突然トゥルッリの集落が目の前に現われました。正直この光景には感動しました。
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トゥルッリが多い方向に歩いていくと、通りには沢山の土産物屋さんが並んでいます。
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衣服、人形、アクセサリー、陶器等の小物が小さな間口に並べられていました。
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ちょっと洒落たレストランです。
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一つの部屋に一つの屋根がつき、いくつかの部屋が集まって一軒の家になります。この一部屋分をトゥルッリと言いますが広さはこれくらいで、テーブルはせいぜい3卓しか配置できません。
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天井は石を積み重ねただけなので、いつ落ちてくるかと、慣れるまでは落ち着きません。でも350グラムはある骨付きステーキが柔らかくて、ジューシーで、お値段は僅か12ユーロでした。イタリアの形をブーツと見ると、その踵まで来たので物価も安くてお得です。
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再び散歩開始、このサンタントニオ教会はトゥルッリの教会として有名です。
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3時間も街を歩きましたが、やはりここは異次元空間、別世界です。
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トゥルッリは16世紀半ばから約100年間、開拓農民用住居としてつくられました。家屋に課せられる税を免れるため、役人が来ると屋根を壊して、これは家では無いと言い逃れる必要があったからと言われています。
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アルベロベッロはイタリア語で「すばらしい木」という意味ですが、バーリから日帰りで行ける「おとぎの国」と言ってもいいでしょう。
ちなみにアルベロベッロは1996年に世界遺産に指定されました。