国土交通省が発表した首都圏鉄道各社の2011年度の混雑率で、朝の通勤ラッシュ時は、JR中央・総武線の錦糸町-両国間で、201%だった。これで同区間は3年連続の1位となった。
混雑率が下がった要因としては、東日本大震災があったことによる輸送人員の減少が考えられるが、中期的に見ても混雑率の緩和は続いており、それには新線の建設、既存線を結ぶバイパス線の整備、さらには幅広車両の導入等官民挙げた輸送力を増強する取組が寄与しているものと考えられる。
一方で、東京圏では、依然として「新聞を広げて楽に読めない」180%以上の混雑率となっている区間が15区間。特に、東京の東側からの通勤客が利用するJR総武線の錦糸町と両国の区間や東京メトロ東西線の木場と門前仲町の区間などは、「体が触れ合い相当圧迫感のある」200%前後の混雑率が続いている。
◆混雑率の上位5区間
1 JR総武線 錦糸町⇒両国 201%
2 JR山手線 上野⇒御徒町 200%
3 東京メトロ東西線 木場⇒門前仲町 199%
4 JR埼京線 板橋⇒池袋 198%
5 JR横須賀線 新川崎⇒品川 195%