ポールソンに成り損ねた男が4年でリターン500%の逆襲

 元リーマンブラザーズのディーパック・ナルマ氏が設立したヘッジファンド運用会社メタキャピタルマネジメントが今年に入り9月末までに年利34%のリターンをあげていることが、ブルームバーグビジネスウィークの調べでわかった。また、旗艦ファンドは2008年から昨年までの4年間で通算500%のリターンに上るという。

 ナルマ氏はモーゲージに特化したファンドを2001年にNYで設立。住宅市場が潤っている頃だったが、サブプライムローン関連の仕掛けたがタイミングが早すぎて失敗した。

 しかし、その直後の2007年に、ジョン・ポールソン氏が同種の取引を行って、ヘッジファンド業界史上最大の儲けを得たのとは対照的だ。

 2008年に立ち上げた旗艦ファンド「モーゲージ・オポチュニティーズファンド」はすでに4年間で500%のリターンを叩き出しているという。運用資産規模は14億ドルになったという。

 時代を先取りしすぎて英雄になり損ねた男が脚光を浴びる時が来たようだ。 

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる