ソフトバンク、スプリントが買収で合意

 ソフトバンクは15日、米携帯電話業界3位のスプリントネクステルと共同会見を行い、同社株70%を取得することで合意に達したと発表した。

 孫正義社長と、スプリントのダン・ヘッセ社長が共同会見し、孫社長は「ヴォーダフォンを買収した時に、いつの日かドコモさんを10年以内に抜くんだと言い続けてきました。その
買収から6年ですが、規模においてドコモさんを抜いたと言えるかもしれません」と語った。

 現在のスフトバンクは3950万ユーザー(ウィルコム含め)を抱えており、スプリントを加えれば9600万ユーザーになるという。日米で見ても最大級の顧客基盤を持ち、米AT&T、ベライゾンに匹敵する規模になる。

 米国も上位2社が寡占しており、「日本で経験したことにもう一度挑戦できる」と孫社長。ドコモ、KDDIに挑んだ時と同じように上位2社に挑むことになる。

 ソフトバンクが70%の株主になり、スプリントは30%株主にとどまり、SBの連結子会社になる。

 取引内容としては、買い取り金額は合計で9469億円。そして新たにスプリントに増資を行い、これが6240億円で合計で約1兆5700億円になる。

 既存株を1株=7.30ドルで買い取り、新株増資は1株=5.25ドルといなっている。既存のソフトバンク株式の希薄化を招かないために、エクイティファイナンスを用いずに、手元資金と銀行などからの借り入れを行い賄った。

 また、配当政策は継続し、純有利子負債も早期削減を目指す。


孫正義社長、ダン・ヘッセ社長(Uストリームより)

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