アバクロCEOが決めたトンデモルール

 米大手アパレルチェーン、アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)は業界の買収ターゲットと言われて久しいが、その原因を作りだしていると言われるのがマイク・ジェフリーズCEOだ。プライベートジェットで乗務員に課している、その奇妙な行動ルールの一端が明らかにされている。

 ブルームバーグが、元乗務員の談話として取り上げたもので、次のようなルールを定めているという。運航乗務員はみな、アバクロの衣料を着用することを義務付けられた▲時計、ジュエリ-の着用は禁止▲銀器を扱う際には黒手袋の着用が義務付けられた▲スタッフは、トイレットペーパーの持ちだしさえ禁じられていた▲3匹の犬にはそれぞれ別のシートが与えられていた、など。

 ジェフリーズ氏は92年にCEOに就任し、現在の若々しく清新でセクシーなブランドイメージを作り上げることに成功した。しかし、2000年以降は下降線をたどり、株価も大幅な下落をする一方で、自身は給与をもらいすぎているCEOとして批判を集めている。

 そして、会社経費でのプライベートジェット使用も評判を悪くしている原因の一つだ。PJ使用さえしなければ、こんな話がそもそも出なくて済んだはずだ。

 時代遅れになったCEOだけに、こうした悪い話も次々に明るみになってくる。


NY5番街の店舗開店時の様子(05年11月)

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