iPhone5品薄は組立ての難しさにあり

 米アップルの新型スマートフォン「iPhone5」はこれまでで最も組み立てが難しいデバイスだという。台湾の半導体メーカー、フォックスコンの工場で製造されているが、出荷が遅れている主要因はそれだという。

 米WSJによると、薄く軽い部品が多いために損傷しやすく、組み立てや商品チェックに時間を要するのだという。現場では従業員を増やして対応しているというが、それもなかなか追いつかない。

 そうした無理のためか、14歳の未成年が徹夜で働かされていたということも発覚し、会社側は非を認めて学校に戻すという措置を取ったのはつい先日のことだ。

 また、山西省太原の工場でもストライキで暴動が起きるなど、多数のけが人が出ている。各地の作業員たちも現状の労働環境に声を上げ始めている。

 製品の精度を0.02ミリレベルにまで高めるという要求が出ているそうだが、一方で、作業員たちの技術も習熟度を高めているのだという。今後は品薄状態も解消されていくか。

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