160キロ右腕・大谷は5.7億円で契約か?

1年待ったら高校生に主役を奪われた


江川卓氏の入団会見
 昨年の日本ハム1位指名を蹴って、相思相愛の巨人入りを待つ菅野智之投手。今年は巨人に指名されなければ、米大リーグ行きの可能性がある。ただ1年間の浪人生活という選択には疑問が残る。スポーツ紙記者は「1年浪人する方がかえって損をするでしょう」と話す。

 「右投手の場合は、毎年のようにいい選手が出てきます。菅野君も去年はナンバー1投手でしたが、やはりスケールの大きさでは藤浪、大谷に見劣りしますし、比べた場合にどちらが欲しいかというと、言うまでもありません」

 もしも、昨年指名を受けた日本ハムに入団していれば、先発ローテーションの中心的存在として、リーグ優勝の原動力となったことは想像に難くない。表舞台から1年間遠ざかっている間に、自身を最も高く売る旬なタイミングを逃してしまうこともありうるのだ。つまり指名順位が下がったり、契約金が下がったりする可能性もある。

 もちろん契約金は単なる「ブレークするまで食いつなぐためのお金」(元プロ野球選手)という、言わば生命保険。プロ野球とは、お金のためではなく、野球選手を目指す者たちの夢の舞台であり、ドラフトはその通過点でしかないが、大切な入口として人生を左右する大きなドラマがある。

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