【月刊闇株新聞】米国大統領あれこれ、2人に1人は再選

2人に1人はほぼ再選


オバマ大統領
 1789年とは日本では江戸幕府の11代将軍・徳川家斉が就任したころで、日本にペリーを派遣したのは13代のフィルモア大統領、南北戦争(1861年~65年)は16代のリンカーン大統領の時代で明治維新の少し前です。米国は新しい国なのです。

 この43人の米国大統領の中に、親子がジョージ・ブッシュ親子を含めて2組、祖父と孫が1組います。また26代のセオドア・ルーズベルトと32代のフランクリン・ルースベルトは縁戚ですが血は繋がっていません。

 43人の中に任期を全うできなかった大統領が9人もいます。辞任した37代のリチャード・ニクソン以外は病死と暗殺が4人ずつです。従って43人のうち9人が副大統領から昇格した大統領ですが、ニクソンの辞任で昇格した38代のジェラルド・フォードはその直前にアグニュー副大統領が辞任して副大統領になったばかりで「唯一選挙で選ばれていない大統領」でした。

 現職のオバマを除く42人のうち、再選された大統領は20人います。副大統領から昇格してその次の大統領選で再選された4人を含むのですが、だいたい2人に1人は再選されていることになります。
 
 大統領に万一のことがあった場合に副大統領が昇格すると正式に修正憲法で規定されたのは何と1967年のことです。また大統領の任期が2期までと正式に決められたのも1947年の修正憲法です。

 この1947年には大統領の継承順位も正式に決められ、副大統領の次は下院議長(現在は共和党のジョン・ベイナー)、上院仮議長(現在は日系のダニエル・イノウエ)、国務長官、財務長官と各省長官が続き18番目まであります。

 だから大統領とこの18人は決して一堂に会しません。必ず最低1名は離れたところにいるそうです。

 最後に「大統領が職務を続けられなくなる事態」は死亡以外にもあるはずですが規定がありません。例えば大統領が全身麻酔の手術をする時などは、大統領が副大統領をその間だけ大統領代行に指名します。

 それでは大統領がテロリストの捕虜になった時などはどうするのでしょうね?

1 2
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる