80年代生まれは今後最も地獄を見る世代に

 中国では1979年に導入された一人っ子政策後に生まれた最初の子供たちが30代に突入している。年老いて行く両親とまだ小さい子供を抱えた彼らの4割は、将来、親の介護費用を負担する経済力はないと答え、大きな不安を抱えている。

半分は両親の介護は無理


 一人っ子政策後の家庭の形を中国では「421」家庭と表すことがある。一人っ子同士が結婚した場合、そこに生まれた子供が1人、そして双方の親が4人で、4−2−1と三世代を表したものだ。4と1に挟まれた働き盛りの世代は、たった2人で4人の老人と幼い子供を養って行かなければならない。かつて「小皇帝」などと呼ばれて甘やかされて育った子供は、今や「最も苦しい大人」になりつつある。

 瀟湘晨報と大湘ネットが共同で行ったネット調査によると、回答した2000人あまりのうち、45.42%が両親を介護する費用は負担できないと答えた。また「毎月両親にいくらかの経済援助をしているか」という問いに対しては61.27%が経済援助はしておらず、33.96%が1000元以内(約1万2000円)と答えた。

 また、84.92%が、介護のための計画をしておらず、その理由として車、家、子供の養育費の出費で、親の介護まで考えられないとした。

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