一代で富を築いた富豪女性の半分が中国人

 胡潤研究院は「2012年胡潤女富豪ランキング」および「2012年胡潤世界起業家女性富豪ランキング」を発表し、龍湖地産の呉亜軍(Wu ya jun)氏が、両ランキングともにトップに輝いた。呉さんの資産総額は380億元(約4800億円)だ。またランクインした22人の女性起業家のうち、半分を中国人女性が占めた。

 「女性富豪ランキング」のボーダーラインは28億元(約360億円)で、資産合計は4406億元(5兆6000億円)と昨年比7.7%減少した。平均資産は88億元(約1000億円)で昨年比9.3%減少。このうち上位14人の資産総額が100億元(1200億円)を超えたが、これは昨年と同じ水準だった。

 女性富豪の平均年齢は若くなる傾向にあり、上位10名の平均年齢は48歳だった。ランクインした女性のうち40歳以下は6人いて、最年少は碧桂園の楊恵妍(Yang hui yan)氏で31歳。彼女はかつて富豪ランキングのトップになったこともある。

 また「世界企業女性富豪ランキング」の人数は昨年の28人から今年は22人に減少した。平均資産は137億元(約1700億円)だった。22人の女性起業家のうち、11人が中国人、5人がアメリカ人、3人がイギリス人、イタリア、スペイン、ロシア出身者がそれぞれ一名ずつで、中国人女性が半分を占めた。ランキングの顔ぶれは昨年とあまり変わりはないが、資産総額に変化があった。例えば、ランキングトップの呉氏は昨年比10%減少している。ランキング4位の玖龍紙業の張茵(Zhang yin)氏は昨年比28.6%と大きく減った。

 株式市場の低迷などで中国富豪ランキングでも資産総額の減少が目立ったが、女性の富豪の間でも同じような形になった。

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