尼崎事件の写真誤掲載は「ガン首」至上主義の弊害

 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、各メディアが被告の写真として報道した写真が別人であることが判明し31日、各メディアが謝罪した。これには、マスコミの「ガン首」至上主義が背景にはある。

 写真の女性が弁護士を通じて自身であることを名乗り出て判明したといい、TVは番組内で謝罪したり、新聞などは事実を認める報道を行うなどした。

 顔写真は内部では「ガン首」と呼ばれ、大事件では、被疑者、被害者の両方の写真を集める。被疑者、被害者の本人には写真を求めることはできないため、周辺や近所などに提供を求めることになる。

 過去には警察から被疑者写真は提供されていたが、現在は提供されていないために、送検時などに撮影している。

 すべてのニュースに写真を用意するのが基本だが、大事件の場合は大きく展開するために、顔写真の有無によってインパクトがかなり違ってくるために重要となる。全国紙では、顔写真を探すだけの人員を出すこともあるくらいだ。ちなみに若い人ならば、比較的容易に入手可能な卒業アルバムなどが使われることが多い。

 周辺確認だけに頼らざるを得ないという事情があれども、今回の該当写真は10年以上前のもの。「ガン首」至上主義の難しい点が出たようだ。

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