大富豪の投資移民などによって、中国の資金が海外に流失しているというニュースはもはや新しい話ではなくなった。だが、年々悪化している状況は国内外のメディアや研究機関の注目を集めている。
子供の留学85%、海外移住45%
中国の調査機関・胡潤百富が発表した報告によると、1000万元以上(1億2000万円)の富豪たちは、その19%の資産を海外に移している事が明らかになっている。さらに、85%が子供を海外留学させるつもりで、44%の富豪が海外に移り住む計画をしているという。
ところが、中国誌・経済学人が伝えたところでは、企業の資金の流れを調べると、海外に出て行く資金は少なく、入ってくる資金の方が多くなっている。つまり、誰にも知られる事なくこっそりと資金が流出している事になる。
アメリカの調査機関は、中国では虚偽の収支報告が蔓延していると指摘している。
中国北京理工大学経済学の胡星斗(Hu xing dou)教授は、中国経済の発展が今後も継続するかは大きな問題で、それは政治の改革にかかっていると見ている。