起業して絶対に避けられない問題への対処法

実は重要、夜はどこに飲みに行くか?

 まず起業したら、最初の5年間は土日、正月なしで働くべきですが、さすがに5年間それを続ければ、5年目以降は時間的余裕が出来てきます。

 5年経っても時間的余裕が出来ていない社長は、社員への権限委譲が出来ていないので、それはまた別の意味で問題です。


 そして時間的余裕が出来てきますと、夜飲みに行く機会がどうしても増えてきます。夜の街で成功している社長は自信に満ちあふれ、周りの人から見ると光って見えます。また、多少高級なお店に行く事も出来、お金を気にしなければならないサラリーマンとは羽振りが違います。

 結果、異性問題や連日の深夜帰宅などが引き金となり、起業時からずっと応援をしてくれていた大切な家族との間に溝が生まれ、崩壊していくのです。

 これは社長本人の問題で、避けようと思えば避けられるのですが、正直、相当強い意志が必要です。

 この問題を解決する方法は1つです。社長同士の付き合いで行くお店は致し方ないにしても、普段は居酒屋などのお店を使い、極力そういったお店には近寄らないようにする事が大切でしょう。

 「折角社長になって、お金にも不自由しなくなったのに、高級なお店に行けないのでは意味がない!」と思う人も多いでしょう。しかしそれによって家族崩壊を招くのであれば、一考の余地はあると思います。

 さて次回は、ちょっとやそっとでは潰れない、強固な経営基盤の作り方についてお話をしていきたいと思います。

◆森田 健太郎 1967年生まれ、大学院卒業後、KDDIに就職。4年半後、ヘッドハンティングによってマカフィーに転職。2000年にセールス世界一となり最年少部長に昇進。その後、ベンチャー企業の役員を経て06年グリーンツリーを設立。4カ月でCMS業界トップレベルに。現在は美容事業も展開中。
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