ラグジュアリーホテルに匹敵する「ジャパニーズ・スイート」
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2009年、高級旅館の新キーワードは何かといえば、「ジャパニーズ・スイート」をあげる温泉ジャーナリストが多いという。和と洋を融合させたようだが、数年前から人気の「和モダン」とも違うらしい。果たしてその「ジャパニーズ・スイート」とは?
今最も旬でリッチな人々に人気の宿といえば、静岡県湯ヶ島温泉にあるオーベルジュ「アルカナ イズ」や、2007年12月に熱海にできた「熱海ふふ」、昨年に老舗旅館を大胆にリニューアルした箱根芦之湯温泉の「鶴鳴館 松坂屋本店」などがある。
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「熱海ふふ」は24室全てがスイート仕様で、ラグジュアリー、コンフォート、プレシャス、スタイリッシュと4タイプある。最高クラスの客室は約100平方メートルで、豪華な応接セットを配したリビング、シモンズのセミダブルベッドを並べたベッドルームなどそれぞれが独立した構造になっている。リビングには大画面液晶テレビやオーディオ、備え付けのエスプレッソマシンもあり、露天風呂があるテラスを見なければ、旅館というより都心の外資系高級ホテルのよう。
「ジャパニーズ・スイート」とは、畳の部屋にベッドを採用した「和モダン」のはるか上を行く、ラグジュアリーホテル並みの設備とサービスが自慢の宿のことなのだ。実際に利用したゲストも、ゆっくり癒されに来たはずなのに、客室に一歩入ったら「ホテルのような快適さなので仕事がしたくなってしまった(笑)」なんて感想もあるほど。
都市にいるのと変わらない快適さがありながらも、窓を開ければ竹林が眼前に広がり、テラスには極上の湯を湛えたプライベートな露天風呂が。庭には大きな天蓋付きソファがあり、ゆったり寝転んで読書もできる。そんな贅沢な空間が、ジャパニーズ・スイートの醍醐味だ。