「デス・レポート」が今度はシンガポールでも炸裂

 シンガポールの商品取引大手オーラム・インターナショナルが20日、シンガポールの証券取引所に売買停止を要請するという事態となっている。現在は取引が再開されている。

 これは、「デス・レポート」として知られる香港の調査会社マッディー・ウォーターのカーソン・ブロック氏が、オーラム社の会計に関して不正があるとの指摘を行ったことで、20日の株価が大幅に下落したことによるものだ。

 オーラム社は、監査役でコンプライアンス委員会委員長のマイケル・リム氏は「われわれは会計、コンプライアンスには自信を持っている」として、マッディーの意見を真っ向から否定した。同社の会計はアーンスト&ヤングが担当しているという。

 同社は今後のマッディー社やブロック氏の発言に対して、逐一、対処していくという。

 ブロック氏は昨年、中国の林業大手サイノフォレストの山林の管理面積のウソをレポートで指摘。それによってトロント市場で株価が70%以上も下げ、経営破綻した。大御所ジョン・ポールソン氏も大損することになったほどだ。


カーソン・ブロック氏

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