東京電力は22日、福島第一原発事故の後の3月16日以降分の社内テレビ会議映像について、11月30日から公開をスタートすると発表した。
30日から公開される分は「3月16日~22日」「3月30日~4月5日」の映像。また、「3月23日~29日」「4月6日~4月11日」については、来年1月下旬をめどに公開するという。
役員らを除く幹部社員以外の名前などの音声、顔などはマスキング、モザイク処理を施すという。また、以前に公開されたものについても、同時に再公開する。場所は東京・内幸町の東電本店の会議室。
報道陣に提供される映像は3つで、自衛隊のヘリによる放水(3月17日)、低レベル滞留水の海洋放出(4月4日)5、6号機からの海洋放出(同)。
ただし、報道陣から要望が多かった、発言の文字起こし書面の配布は見送られた。東電は「可能性を検討した。しかし、精度を上げるのは相当な労力を要するため、精度の低いままインターネット上などに公開されては」と理由を説明した。