秋田県・上小阿仁村の診療所長人事はいったいどうなっているのか。ゆかしメディアでも何度か取り上げてきたが、村民のいじめが原因の一端であるということは、すでに明らかになっている。これで5年間で4人が辞めたことになるが、しかし、今回の医師は史上最短。それだけに、何かを疑わざるを得ない。
10月12日に着任し、辞職願を11月15日付けで提出している。つまり1カ月ちょっと、34日という記録なのだ。理由は体調不良で地元北海道に帰って療養。しかも辞職願はFAXで送信しているのだ。
今回赴任した西村勇医師(71)は、インターネット上では「マッドサイエンティスト」などとも呼ばれることがあった。高齢のために、長く続くのかどうかも心配されてきたが、これほどとは…。
新小児科医のつぶやきさんが、自身のブログでその背景を分析している。
いきなり診療所を休診にした上で、常識的とは言い難い退任手続きを選んだことから以下のような推論を立てている。
1、職に関連する一連の儀式を行う余裕もないほどの体調悪化に見舞われた
2、1カ月程度の勤務であったが、辞職するにあたり、二度と上小阿仁村役場の職員と顔を会わしたくないほどの理由ができた
3、西村氏の人間観察の反応実験の一部である
さて、西村氏は、旧通産官僚で、そこから医師に転じた珍しい経歴の持ち主である。過去には「人間現象の哲学的および実験的研究」という著書も記している。
今回の体験は何らかの著作として発表されることがあるのだろうか。