病気の父の医療費を稼ぐため17歳の少女の決断

本1800冊の売却を決意

 涂馨予さんは自分の本を1800冊売ろうと決意した。そうすれば父親の医療費の半分を賄う事ができた。今回、そんな涂馨予をメディアが注目し、彼女の決意は報道によって多くの人の知る出来事となった。

 彼女の意思の強さは、父親に送った手紙からもうかがうことができる。

 「(抜粋)お父さん、私は本を出版してお父さんの治療費を稼ぎます。自分の持てる力をすべて出し切って、お父さんが病魔に勝てるように助けます。私はいつもお父さんの近くにいます。家族は必ず幸せになれる。私を信じて、お父さん。あなたが気にかけて大切に育てた子供はもう大きく成長したのよ」。

 父親は手紙を読んで、子供のように人目をはばからず泣いたという。

 サイン会場の涂馨予さんは少し緊張していたようだった。だが、最後まで笑顔で応援に駆けつけた読者に接していた。彼女は「私たちに関心を持ち、力を貸してくれる人たちに心から感謝している。一日も早く父親が良くなる事を願っています」と話している。

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