東北電力も料金値上げ検討、25年度からの意向

 東北電力は30日、電気料金の値上げの検討を本格的に始めるとの見解を発表した。平成25年度の早い時期に料金値上げを実施したい意向だという。

 昨年3月の東日本大震災の後に、女川原発がストップしたり、新潟、福島での集中豪雨もあり、水力発電の被害も大きい。そこにきて、火力発電用の燃料費用高騰が響いているのだという。

 同社は「会社創立以来の厳しい収支状況」と位置づけ、支出抑制や繰り延べ、人件費の削減など効率化を図っているが、原子力の再稼働が見通せないために、「非常に残念であり、お客さまには大変申し訳ありませんが、電気料金の見直しについて判断せざるを得ず、今般本格的に検討を開始することといたしました」としている。

 同社は、第2四半期累積で、368億円の赤字となっている。通期予想は1000億円の最終赤字を予想している。

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