金も義理人情もなくなったレコ大

音楽番組はやめたい

 「音楽番組を積極的に作りたい局はありません。むしろ、みんなやめたがっていますよね。フジのHEY!HEY!HEY!終了も本当の理由は、お金の面だとも言われています」

 そう話すのはキー局制作関係者。音楽番組は、セット制作、映像と音響の演出など手の込んだ作り込みが必要で、ましてやレコ大のような大きな番組なら、なおさらのことだという。

 制作費については上からの締め付けがどんどん厳しくなっていくが、困っているのはレコ大の制作サイドも同じことだ。そこで、今年はまず選考委員の削減に踏み切ったという。これはかねてから悪評があったが、お車代「●●万円」などが委員には配られてきたが、金額も年々減少傾向にあるという。しかし、タダというわけにもいかず、某夕刊紙を委員から外したという。

 かつて、音楽賞として大成功したために、その後は他局でも音楽賞らしき番組が乱立したこともあった。だが「テレビ局にとっては、リストラ候補の筆頭格は、報道番組と音楽番組です」(同)という、もはやお荷物になり下がった。

 金も義理人情もなくなったレコ大だが、今のところ打ち切る予定もないそうだ。

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