北朝鮮ミサイル発射は「12月17日」(藤本氏)

 北朝鮮の弾道ミサイル発射日は「12月17日」。北朝鮮の故・金正日総書記ファミリーの専属料理人だった、藤本健二さんが6日、外国特派員協会での会見で述べた。これは金正日氏の命日であり、今年は一周忌にあたる。ミサイル保持は「あくまでも抑止力」とした上で「命日に祝砲をあげなげればという気持ちがあると思います」とした。

絶対にボタンは押せない


藤本健二さん
 北朝鮮が、米国本土を射程に入れているという弾道ミサイルを、発射台に設置したとされている中で、国家元首の継承者である金正恩氏(キム・ジョンウン)第一書記を幼少から知る金ロイヤルファミリーの料理人だった藤本さんが語った。

 「正恩氏はミサイルを率先して打ち上げようということではないと思います。絶対に(ミサイルの)ボタンは押せません」と発射を否定。理由については「あくまで抑止力」とし、「正恩氏の心を知っている」と説明した。

 「あんな小さな国のロケットになぜピリピリするのか」と疑問を呈した。軍事予算は、CIA(米中央情報局)の資料などによれば、700億ウォン規模で日本円にして50数億円程度だ。恐るるに足らずだが、やはり金王朝という秘密のベールに包まれたミステリアスさに、各国とも不気味さを感じている面は否定できないだろう。

 正日氏が生前には、米国と握手した場合に国際社会がどう感じるか、など話をしていたという。藤本さんは「なるべくだったら日本とも握手したいという気持ち持っていると思います」というように、本当に攻撃するだけの力や意図はないのかもしれない。

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