これも中国人特有のメンツの現れなのか?先日、中国福建省で、地元の企業・晋江百宏集団の総裁の娘が結婚し、その際の花嫁道具の総額が2億元(約26億円)だったとして話題を集めた。
楚天都市報が伝えたところによると、嫁入り道具の内訳は、1億元(約13億円)の株券に2台の車、そして4000万元以上(5億3000万円)のマンションなどだ。披露宴も豪華に行われた様子で、400以上のテーブルが用意され、3000人以上が参加した。中国では来客に酒やタバコを振る舞う習慣があるが、その費用とは別に、披露宴では800万元(約1億円)費やされた。
嫁入り道具の金額は披露宴中に明らかにされたもの。嫁入り道具を公表するのは、中国でもこの地域特有の習慣だと言う。これまで福建省での嫁入り道具最高額は、恒安集団・総裁の娘の1,4億元(18億5000万円)だったが、その記録が塗替えられた形だ。
実は、福建省の晋江市周辺地域は、もともと嫁入り道具が最も高額な地域と言われている。最低でも30万元(390万円)、多ければ100万元(1300万円0以上。また、挙式には1キロから1,5キロの金が使われるという。
この地域は男性の継承権が強く、女性は嫁に行けば“撒いた水と同じ”娘に高額な嫁入り道具を持たせるというのは、女性の継承権が変化した形とも見られる。もちろん嫁入り道具の所有権は妻にあるのだ。