原子力規制委員会は10日、有識者会合を開催し、日本原電敦賀原発（福井県敦賀市）の活断層について、2号機の原子炉建屋の下に存在している可能性がある、との認識でおおむね一致した。
会合後の会見で、島﨑邦彦委員は「限られたデータを使っている」と断ったが、「委員長が言ったように、現状にはそういったこと（再稼働）に至らない段階。わたくしも同じように考えている」とした。
十数万年前に活動したのではないかと見られる活断層があるとされ、また、判断が早すぎるのではないか、との質問には「しっかりしたデータがそろっていれば、一致した意見が出る」ともいい、存在の可能性が高いようだ。
活断層の上に原発施設を造ることは認められておらず、今後の運転再開は絶望的とも言える。日本原電は今後、さらに調査を行う方針だという。
