スネをかじられる菅直人前首相の内憂外患

息子のチャンスの順番は?

 息子である、その源太郎氏は、2003年、2005年の衆院選挙でともに岡山1区から立候補するも落選。2度の敗戦を経験したが、3度目の正直を狙っているとされる。世襲批判をしてきた菅氏が自分の息子の公認を許したことで、当時は大きな批判を浴びた。

 それでも、2009年にチャンスの順番は回ってこなかったのだ。この年の衆院選挙は民主党の大躍進となったのだが、立候補しなかった。というよりは、当時は小沢一郎氏が民主党の選挙を仕切っていたために、シビアに評価されて公認されなかったと言われている。

 菅氏が尊敬し師と仰ぐ、江田五月氏の元秘書が代表者である会社に所属し、機をうかがっているという。ただ、岡山政財界を援軍につける3世議員の逢沢一郎氏の地盤・岡山1区はあまりにも厳しい。03、05年ともに6万票を取ったが、事情に詳しい岡山市民は「6万票以上を取っていても、江田さんが全力で推しての結果です」と話す。

 鳩山氏が切られ、父も危ない中で次のチャンスが回ってくるのかどうか。「来年の参院選挙を狙っているとは言われますが、ちょっとわかりません。前回は業界団体の多くが自主投票となりましたが、また次回は自民、民主どちらにつくのかもわからない混沌とした状況ですから」(前出の地元市民)

 さらに父親の後ろ盾を失ってしまっては、公認のチャンスの順番は巡ってくることはないかもしれない。ここで負けるわけにはいかないようだ。

 東京18区には他に次の候補が立候補している。
自民 土屋正忠氏
未来 杉村康之氏
無所属 横粂勝仁氏
維新 五十嵐勝哉氏
共産 柳孝義氏

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