毎月8万円ずつ返済中
なぜ男性の売買が発覚したのかは定かではないが「馬券売り場の窓口を使っていれば、わからないでしょう。今回はインターネットのシステムを使って購入したから、証拠として残ったからではないでしょうか」(前出ファン)という。
窓口ならばこれだけ大量に購入することは難しく、ネットを使ったからこそできたわけだが、それが証拠として残る。もちろん、その解釈は当局に委ねられるが、今回のような措置を取られれば、1億円以上の利益を上げるまでになった男性のここまでの努力は、無駄を通り越して、一生を台無しにしただけだ。
男性はすでに、税金約5500万円を納税しているといい、その後も預金から生活に必要なお金を除いた約1300万円を納税し、給料から、毎月、当初は10万円、現在は8万円ずつ納税しているそうだ。
中村弁護士は「税金というのは、『担税力』、つまり税金を支払う能力があるところにかかってくるものです。しかし、国税当局の取り扱いは、男性の胆税力を大きく超えて、実際に入っていないお金を所得として課税するもので、違法性が重大だと考えています」と指摘する。
ちなみに年収1000万円以上を稼いでいたという元スロプロは「パチスロでそんな話は聞いたことがないし、競馬ってたいへんなんですね」と驚く。
最初から胴元が25%を取り、プレーヤーが勝てば腹いせに税金を取ろうとする。これでは、さらなる競馬離れもおきかねない。個人の納税する力を超えた取り立てをするならば、それは危険というほかあるまい。