柏崎刈羽原発5号機の燃料棒どうしが接触

 東京電力は、柏崎刈羽原発5号機から取り出した燃料棒どうしが接触していたことが判明した、と原子力規制庁に報告した。

 同社によると、10月16日、ファイバースコープを用いて5号機の点検を行っていたところ、燃料棒2体で曲がっている状態にあることを発見。これは94年から2000年にかけて使用していたものだという。

 このままでは冷却ができない箇所が出てくるために、燃料棒が損傷する恐れがあった。今回の接触していた部分には、ウランが入っていない部分だったという。

 原子力規制委員会は東電に対して原因究明を行うよう指示した。同委員会の評価としては、
燃料集合体に過大な荷重を加えたことによるウォータ・ロッドの変形により、燃料棒同士が接触したもので、放射性物質の漏えいはないが深層防護の劣化が認められる、と判断し、INESレベル1、とした。

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