労働生産性UPのためムダ削減が社長の仕事
話を戻しましょう。
中小企業の平均の労働生産性800万円を1500万円にするためには、単純計算、今のままの社員で粗利益を2倍にする必要があります。
一般的に売上から原価を引いた粗利益を2倍にするという事は、原価は変動費なので、売上を2倍にする必要があるという事です。
これがどれほどすごいかは、経営者でない人でも容易に想像がつくと思います。
正直、1500万円を達成するためには、徹底したムダを省き、非常に効率的な経営をしていく必要があります。
会社経営をしていくと、どうしてもムダな仕事が増えていきます。これを私は会社にこびりついた垢と呼んでいますが、この垢を常に取り除いていくのが社長の大切な仕事だと思います。
儲かっていない中小企業の社長は社員が忙しく働いていないと不安に掻き立てられます。
そこで新入社員に新聞の切り抜きをやらせたり、会議の議事録をとらせたりと、ムダな仕事をやらせてしまうケースがあります。
過去、私が大手企業で働いていた頃、会議には議事録係がいましたが、会議後、メールで送られてきた議事録を読んだことはほとんどありません。
つまり、この手の仕事を1500万円の労働生産性に達していない中小企業がやることではないのです。
あと私は管理部についても思うことがあります。