容易には潰れない強固な経営基盤の作り方

管理部は社員100人になるまで不要

 管理部は利益を生み出す部署ではないので、社員数が100人になるまで雇う必要はないと思っています。そのレベルまで業務を効率化するのです。

 通常、100人規模になりますと管理部は5人程度いると思います。

 1人の平均年収を450万円とし、社会保険料等含め会社負担額を500万円としますと、年間2500万円かかります。

 これを1人にする事で年間2000万円の利益が出るのです。多分、多くの経営者が100人まで管理部0人はあり得ないと感じるでしょう。

 そんなことはありません。私の経営する会社のグループ全体では、現在25人ほど従業員がいますが、会計業務(会計ソフトへの入力作業含)、請求業務、給与計算、人事など全て私一人で、それも片手間で出来ています。

 この記事が掲載される12月は全国を講演で飛び回り、そして新規美容室の出店もありますが、全く問題ありません。

 尚、私が経営する会社はいくつかの事業があるのですが、事業によって経営母体が異なるため、会計処理は通常より複雑な方だと思います。にもかかわらず、問題は無いのです。

 先日、私は給与計算の仕組みを変えました。

 今までタイムカードはエクセルで出来ており、そこへ直接記入をしてもらっていたのですが、給与を計算するには、給与計算用のエクセルにタイムカードのデータを張り付ける必要がありました。

 しかし仕組み変更後は、その張付作業がムダなので、張り付けなくても計算出来る仕組みにしたのです。結果、10分の時間短縮に成功しています。

 こういった小さな積み重ねを創業から数年間かけてきちんとやるかやらないかで、非常に大きな差が出てくると思っています。

 さて次回は、労働生産性1500万円ともなりますと大変な利益が出てきます。結果、税金の問題が起きますので、そのあたりをお話ししたいと思います。

 ◆森田 健太郎 1967年生まれ、大学院卒業後、KDDIに就職。4年半後、ヘッドハンティングによってマカフィーに転職。2000年にセールス世界一となり最年少部長に昇進。その後、ベンチャー企業の役員を経て06年グリーンツリーを設立。4カ月でCMS業界トップレベルに。現在は美容事業も展開中。

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