米著名ヘッジファンドが苦笑するAKB48の日本国債CM

財務省「心配しないでください」

 カイル・バス氏のヘッジファンド運用会社ヘイマン・キャピタル・マネージメントの総運用資産額は10億ドル(約830億円)と中堅どころで、それほど大きいとは言いがたい。高いレバレッジを賭けようにも、あまりにもハイリスクであり、日本一国を相手に戦争を起こすのは、ある意味で無謀だろう。他の機関投資家に共闘を呼び掛けているようでもある。

 ヘイマンは現在、ギリシャ国債のCDS、米MBS(不動産担保証券)の買いをしかけていることがすでに知られている。その次のターゲットが日本なのだが、しかも、これまでに日本は1年以内に破たんするなどというポジショントークは何度となく、発言してきたのも事実だ。

 同じように日本売りを仕掛けると見られるのは空売り王デビッド・アインホーン氏、マクロのカリスマ投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏だろうか。イチ企業と一国の戦争では勝負は言わずもがなだが、今後の戦争で「連合軍」はどこまで勢力を結集することができるだろうか。

 ちなみに、講演資料の中で、財務省のサイトのQ&Aコーナーで、破たんした場合を問うた答えを英訳すると「Please do not worry」になったという。これ自体も、どこまで説得力があるのかどうか怪しいのだが。

 また、ヘイマン社にコメントを求めたが、返答はなかった。

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