将棋の元名人、米長邦雄（よねなが・くにお）さんが18日、前立腺がんのため亡くなった。69歳だった。
米長さんは山梨県出身で、1963年にデビュー。73年に棋聖位を獲得するなど、数々のタイトルを手中に収めた。
ただ、どうしても手が届かなかった名人位獲得のために、積極的に若手の勉強会に参加するなど新しい技術習得にも取り組み、93年に初の名人位を獲得した。49歳での名人獲得は史上最年長記録となっている。また、林葉直子さんら多くの弟子も育てた。
永世棋聖の称号を持つほか、日本将棋連盟会長、東京都教育委員なども務めた。
