年利14%以上の高利回りを保証するとして、投資家から資金を集めたまま海外に逃亡している現役の慶応義塾大学の学生が、日本国内の銀行口座に約1500円しか残っていなかったことが明らかになった。民事訴訟の判決による強制執行でも取る資産がないことが判明したが、学生はいまだ海外。真相は闇のままで、数億円は海外に持ち出していると見られるが、果たしていつまでも逃げ切ることができるのか?
強制執行の手数料より安い
過去にショールームがあった場所
結果として差し押さえることができたのは、都銀の支店にあった本人名義の口座に残っていたわずかばかりのお金。残高はたったの「1484円」だったという。しかし、これでは強制執行の手数料にさえ満たない額でしかない。
投資システムを見せてお金を集めるため、その勧誘手段として高級ホテルのスイートで接待をして、高級車マイバッハで送り迎えをするため、その羽振りの良さは知られるところとなっていた。
被害の総額は数億円から20億円だと言われているが、金額を確定することは現段階では難しい。仮に数億円の資金がまだ残っているとしても、それがどこにあるのか。また、それだけの大きな金額を海外に持ち出すことはひじょうに難しい。
5月に日本テレビが、「1億円はあり払えるが今は帰れない」という知人からの伝聞の声を報じてから、本人の声はいっさい伝わってこない。
やはり、日本に帰ることができない事情がありそうだ。