160億円納税の仏大御所俳優がベルギー移住決意

 フランスの大御所俳優ジェラール・ドパルデューさん(63)がこのたび、同国籍を返上し、ロシア、ベルギーなどへの移住を検討していることが、ル・モンド紙の報道で分かった。

 フランスでは来年度から年収100万ユーロ以上の人には75%の所得税が課税される。ドバルデューさんはベルギーに居住用の家を購入し、国籍離脱を宣言していた。

 ただ、これにジャン・マルク・エロー首相が、「税金逃れの愚かな行動。まったく哀れだ」などと蔑んで非国民扱いをしたため、決意した模様だ。

 ドパルデューさんは、ロシア、ベルギー、モンテネグロなどを移住の候補と考えているという。

 首相あてには、45年間で合計1億4500万ユーロ(約162億円)の納税をしてきたことを手紙で送ったという。これまでの国家への多大な貢献は無視されていることは、腹立たしいかぎりだろう。


ジェラール・ドパルデューさん(中央)

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