インターコンチネンタル取引所(ICE)は20日、米ニューヨーク証券取引所などを運営するNYSEユーロネクストを、約82億ドル(約6900億円)で買収すると発表した。これで規模では世界第3位の取引所グループが誕生する。
ICEによると、19日のNYSEの終値に約37%のプレミアを上乗せして、1株あたり=33.12ドルで買収した。買収は株式と現金によって行われる。
NYSEは昨年、ドイツ取引所から90億ドルの買収提案を受けていたが、ICE、OMXグループが対抗して買収提案を出していた。しかし、規制当局からの承認を得ることができずに、断念していた。
ただ、今回は株式の現物や先物は手掛けていないICEが単独での買収となるために、当局の承認は下りる可能性も高いと見られる。