AppleはiPad部門をスピンアウトすれば良い?

 アップルは2015年には一ケタ成長の会社に成り下がる。こんな予測が、バーンスタインリサーチのToni・Sacconaghi氏から出た。さらには、iPadをスピンアウトするという仰天プランも出た。

 米フォーブスによると、現状では20%以上の成長を誇っているものの、2013年から鈍化を始めて15%に、そして14年か15年には、8%程度になるのではないか、としている。

 ブレーキとなりうるものはスマートフォン市場で、将来的にiPhoneの優位性を保ち続けることができるかどうかを疑問視している。新興国での普及を考えると、今後はさらに低価格のものが必要で、普及で苦戦するのではないか、という。

 ただし、それまでにフリーに使うことができるキャッシュが400億ドル以上はあり、キャッシュリッチ企業としての魅力は薄れていない。

 そこで成長を維持する一つの仰天プランが一つ提案されている。というのは、スマホ市場での将来が有意性を保証しにくいのとは対照的に、タブレット端末市場ではダントツの地位を築くことになりそうだという。

 そうなれば、iPadの部門をスピンアウトすれば、年間売上320億ドルの米ハイテク業界11位の企業になるのだという。

 アップルの株価は、前日2.07ドル安の1株524.24ドル。下落基調となっているが、これが株式課税の強化を見込んだ利益確定売りなのか、あるいは、将来の競争力への不安なのか、原因は今のところわからない。

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