【上司に告ぐ、美人部下の顔は褒めるな】

「その爪、自分でやったの?」の一言が実は効果的

 写真は2002年から2005年にかけてたった3年間で、国内外のネイルアートコンペ入賞を果たしたカリスマネイリスト臼井由里子さんの作品。龍は中国では皇帝のシンボルであり、麒麟・鳳凰・霊亀とともに並ぶ神獣。日本では元々あった蛇神信仰と融合して農耕民族に無くてはならない雨を司る水様になった。


 十二支唯一の伝説上の生物であり、日本人にとっても馴染み深い。作品を作るにあたって参考文献は、水墨画や日本画、タトゥーの紋様と幅広い。たった1.4ミリ×2.2ミリ程度の小さい面積に、0.3ミリほどの極細線で、墨一色でここまで繊細かつ、厳かに仕上げるのは、日本ならではの匠の技といっても過言でない。

 これが出来上がったのは、彼女が特別に器用とか天才だからなのではない、コンペで勝つために何ヶ月もかけて、いくつも試作を作ったのだという。

 勝つための仕事なんてしたことあるか? こんな格好良い生き様を見せるネイリストが、あなたの部下の爪をキレイに仕立てているのである。

 そう思ってみれば、賢いマネージャー紳士のあなた方なら、取っ付きにくいネイルもだんだん美しくみえてくるはずだ。

 もし、部下が疲れている顔をしていたら「疲れてる?」と気遣うよりも、一言「その爪可愛いじゃん、自分でやったの?」と声をかけてみよう。ネイルをやっていないなら、髪飾りや靴など普段あまり人から指摘されず、かつその人が気にしていそうな美人スポットを見つけてあげれば良い。ちょっと気の効いた上司だなと思われる事は間違いない。

1 2 3 4
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる