ぶぎん地域経済研究所はこのたび、埼玉県行田市を舞台とした歴史映画「のぼうの城」の経済効果が40億円以上だという試算を発表した。
「のぼうの城」は行田市の城を舞台にした歴史映画で、11月に公開がスタートし、地方の歴史映画としては異例の大ヒットにつながっている。
同研究所の調査では、直接効果は25億円、間接1次効果は8億円、間接2次効果が4億円などの効果があるとしている。ただ、映画製作会社が、興行収入を40億円と上方修正していることから、最低限40億円だと結論付けた。
制作会社の見通しである40億円と見たが、これが再びうわぶれるようであれば経済波及効果の金額も当然のごとく増加する。埼玉県での原作本の売れ行きなども捕捉しきれていない面もあり、40億円を底値だと見ている。
また、行田市への観光客の増加にともなう関連需要としては、総額14億2000万円。観光客は今後1年間で50万人増加する。交通費は4億2000万円(鉄道6割、自動車4割)。
700万埼玉県民のうち、50万人以上、ほぼ10人に1人が観るものだと予測される、とし「改めて埼玉県の消費マーケットの大きさを認識するとともに、県民の一体感を醸成した映画『のぼうの城』に驚くところである」と結論づけている。
「のぼうの城」予告編より