2013年と2050年の未来予測

 今週の今年最後の週刊経済誌の発行となるが、ランキング1位は、「週刊東洋経済」。今年の特徴は2050年の未来予測を付けたという点で今までになく斬新で、読んでおかなくてはというい気にさせる。

 ◆1位 週刊東洋経済 2050年の未来予測までする「大予測」
 先週の週刊ダイヤモンドが年末恒例の企画「総予測」を特集したが、今週は東洋経済の番。両社とも中身に差がないように感じるが、今年の場合は、2013年に加え2050年の未来予測も入れたことが新しい。

 2050年の人口、気候、エネルギー、経済の動きなどを数値を基に解説。地球全体でどうなるのかということを一目で理解させてくれる、こういうまとめ方はうまい。しかし、人口は世界の中で減っていくし、生産年齢人口は3500万人も減少するし、地球は暑くなっていくし結局化石燃料がエネルギーの中心だし、2030年代以降は恒常的にマイナス成長だし、あまり良い未来が見えていないのも事実ではあるけれど。

 ◆2位 週刊ダイヤモンド 買ってしまった人のスマホ勉強本
 なぜか年末の忙しいときにスマホの特集。それも64ページにもわたる大企画だ。ただし、スマホ特集ブームはもう去ったのではないか。いくら冬の商戦向けにスマホがガラケーを大きく抜いて主力商品になったとはいえ、もう買うべき人は買ってしまっているのではないか。そう
思った。ただ、読むと得する何らかのネタはある。

 ◆3位 日経ビジネス 海外の人材を採るのも育てるのも下手な国
 今年の変化の一つに人材採用のグローバル化が挙げられる。ただ、成果が出たという例をあまり聞かない。その思い違い3つを次のように説明している。
幻想1「機会を与えれば人は育つ」
幻想2「海外人材ならいつでも採れる」
幻想3「ウチは人材を活かしている」

 ◆4位 週刊エコノミスト 日本経済は予測することだらけ
 特集の最後に作家の半藤一利氏にリーダーシップ論についてインタビューをしているが、この記事はなかなかの読み応え。戦前の2・26事件(昭和11年)から大政翼賛会ができる昭和15年までの状況が現在と非常に似ていることを例にとった話はなるほどと思わせられた。

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