国選弁護過大請求409万円、過少請求1000万円

 法テラスは26日、国選弁護人による、過大請求などについての調査結果を発表し、409万円に上ることがわかった。また、一方で過少請求が推計1000万円に上り、請求の不正確さが浮き彫りとなった。

 この調査は、平成18年10月から同20年10月までの報酬と費用の算定を行った国選弁護事件のうち、被疑者国選弁護人が申告した接見回数が3回以上の事件(約6800件)の約2%にあたる124件を無作為抽出して行ったもの。被告人国選弁護人の161件についても同様に調査した。

 過大請求は221件、151人、金額にして409万9170円。過少申告件数511件、402人、推計金額約1000万円となった。理由としては、過大請求の原因は、転記ミス、不正確な記憶で申告、別事件と混同など。

 また、被告人事件で、過大請求件数7件、5人、金額は5万1200円。過少申告件数は23件、12人、10万4400円となった。

 過大請求の弁護士157人に対して、過払い額の返還を請求し、すべて回収した。特に問題がある弁護士19人には、審査委員会に送り、委員会の審査により、指名停止措置を取った。

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