パチンコ機器メーカー平和の創業者で、日本を代表する大富豪の一人、中島健吉氏が13日に亡くなった。91歳だった。近親者のみで葬儀も執り行われ、本人の希望で公表されていないという。
同社によると、中島氏は2007年に名誉会長を退き、また、株式もオリンピアに譲渡しているために、現在は無縁だという。
中島氏は1921年、朝鮮清州生まれ。20歳で来日(後に日本国籍取得)し、群馬県桐生市で、平和商会を立ち上げてパチンコ台の制作を始め、91年に東証に上場させた。トップシェアを誇るなど業界のリーダーに育て上げた。
資産は500億円以上で、フォーブスの日本のランキングでは常にトップ40に入る存在だった。
2007年に、平和とオリンピアの株式を株式交換で取得し、事実上はオリンピアが平和の親会社となった。中島氏は一線を退き、その株式売却で得た500億円を投じて、平和中島財団を設立した。
同社は「パチンコ業界を巨大産業に育て上げた功績は測り知れませんし、お悔やみを申しあげます」とコメントした。
中島健吉氏のフォーブスのプロフィール