台湾系銀行が東京スター銀と買収交渉

 台湾大手の中国信託商業銀行が、東京スター銀行を買収の方向で交渉していることが30日わかった。日経新聞によると、米投資ファンドのローンスターの保有株式をすべて買い取る方針で、買収額は500億円規模になるとみられる。実現すれば、外国銀行による初の邦銀買収となる。

 東京スターは現在、ローンスターだけでなく、新生銀行、仏大手クレディ・アグリコルなどの他の株主もいる。今後は利害関係者とも条件交渉を行っていくことになる。そして、金融庁から認可を得られれば買収となる。日本のリテール金融市場への参入が目的だという。

 東京スターは旧東京相和銀行で、2001年にローンスターが400億円で買収し、05年に上場し、約30%の株式を売却して約700億円の売却益を手にしたと言われた。

 その後は、投資会社アドバンテージパートナーズへ売却話は決まったが、結果として失敗し、現在に至っていた。出口まで思った以上に時間がかかった案件だろう。

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