米金融大手ゴールドマン・サックスグループのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)ら幹部に昨年12月31日に、ストックオプションの株式を前倒しして付与されていたことがわかった。また、その約半分を売却しており、「財政の崖」回避による増税を懸念したものではないか、とも見られる。
説明には、2012年の報酬の一部で、前倒しに支給されたとものとある。ブランクファインCEOに12月31日に支給された株式は6万6065株。そのうちの約半分にあたる3万3245株を、その日のうちに1株あたり126.235ドルで売却している。売却益は約420万ドル(約3億7000万円)となる。
また、COOのゲイリー・コーン氏も同じく6万6065株を受けて、3万3245株を1株あたり126.235ドルで売却している。
減税措置の中にはキャピタルゲイン課税も含まれており、12月31日で売却しているあたりは、財政の崖回避がまとまることを見越しての支給と売却の可能性がある。
ロイド・ブランクファイン氏