仏が誇る世紀の美女が「動物愛護」?でロシア移住表明

 フランスの大御所俳優ジェラール・ドパルデューさん(63)がこのたび、同国籍を返上し、ロシア国籍を取得したが、ブリジット・バルドーさん(78)も、ル・モンド紙によれば、ロシア国籍取得を宣言するにいたった。「動物愛護」を理由としているが、所得税率アップが理由の可能性も否定はできない。

 フランスでは今年度から年収100万ユーロ以上の人には75%の所得税が課税される。ロシアはプーチン大統領の前政権時の2001年から、フラットタックスを導入。所得金額にかかわらず一律で13%が課されている。高額所得者の勤労意欲を引き出し、さらに税逃れも減るという利点がある。

 バルドーさんは、結核にかかった国内動物園のゾウ2匹の刺殺が決定したことを理由に挙げている。元々、偏執的とも言えるほどの動物愛護主義者で、自ら財団を立ち上げてライフワークとして精力的に活動。毛皮のコートを着用するセレブに対しては容赦なく、欧州セレブの間でのノーファーの流れを作った人でもある。シーシェパードの支援者としても知られる。

 バルドーさんは「プーチン氏は人道的な指導者だ」と答えている。また、過去には、ロシアがアザラシの毛皮の輸入を禁止した措置を取ったことで、プーチン氏に感謝状をあてたこともあった。

 今回のタイミングでの意思表明は、税率アップが理由という可能性は否定しきれず、仏映画界から大御所2人が国籍離脱を表明したことで、影響力も大きいため、今後も追随する国民が出てきそうだ。


左からドパルデュー、プーチン、バルドーの3氏

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