東京電力福島第一原発の周辺の除染作業で土などを川に捨てている手抜きが横行している実態について、菅義偉官房長官は7日の会見で、環境省が実態の調査を行うことを明らかにした。
朝日新聞によると、除染作業で本来は回収すべきである土、水などを川などに捨て置いたり、また、環境省の職員が来る日だけそうしたことをやらないように、との指示も出ていたという。
菅官房長官は「絶対にあってはならないことで、極めて遺憾。政府として調査に着手する。厳正に対応していかないと国民のみなさんにたいへん失礼だと思う。調査で事実を洗い出していきたい」と述べた。
環境省は平成25年度予算では、約5000億円、廃棄物処理で約1300億円で、合わせて6000億円以上の要求を行っている。